人工知能十王 導入見送りへ

 今年から提案されていた、人工知能を持つ十王を導入しようという計画が先送りになったことが関係者の取材で明らかになった。 十王内で多数決を取ったところ、賛成もあったものの、一部から強い反対意見が見られたため計画は見送りとなったという。

 この計画は「ブラックってレベルじゃねーぞ」と言われるほどの一部の十王の労働時間を軽減するために提案されたものだった。人工知能に裁判基準を プログラミングして、死者の転生先の判決を行わせる。また、発展次第では獄卒の管理や地獄全体の温度の調節なども行えるようになるという。

 しかし、「感情を持つ(持っていた)死者を機械が裁くのは不可能ではないか」「予測できない特例が現れる場合が極めて高い裁判において、 特例が出る度に十王が出てきて裁判を交代するのは手間がかかる」といった厳しい反論を受け、人工知能化計画は消えた。

 この件に関して、現十王であるりちる氏は「面白い計画だけど、ちょっと危ないよねー。プログラミングを改造して他の十王を抹消したりするヤツ絶対出てくると思うし、人工知能が 邪魔だからって言ってぶっ壊す奴も多分いると思うから、労力を水の泡にされないための対策を考えてからやったほうが良いと思う。」と述べている。

xx月xx日 11:03