第5回

  • 更新日 : 2018/04/15

エイプリルフール後半戦突入!後半戦トップバッターは今度こそリュッケフロントの神の エルリ=ルージェさんです。一見全く接点のない閻魔とエルリさんですが、実は 色々あって知り合いな模様。……ただ、閻魔としてはあまりエルリさんの扱いは得意じゃないようです。

エルリ「こんにちは~…骨像さんに呼ばれたので来まし……ぎ゛ょ゛ぇ゛ぇ゛閻魔さん!?何でいるんですか!?」

早速2人の仲良しな中の不仲(?)を象徴するような展開……。 閻魔曰く「変にテンション高いし喜怒哀楽が異様に激しいから扱いに困る」とのこと。 骨像さんじゃないと知った瞬間壁のほうで沈んでいたエルリさんの様子から「喜怒哀楽の激しさ」が伺えます。

かなり大きなリアクションでビビるエルリさん

エルリ「ううん……わかりましたけど……。で、何話すんですか?」

閻魔「お前骨像来ないって聞いた瞬間一気に雑になったな?」

エルリ「だって今日が楽しみで昨日眠れなかったんですよ!?何の本持って行こうかなーとか一生懸命考えてたんですよ!! なのに骨像さんいないの……。」

閻魔「あーわかったわかった!これ終わったら骨像呼ぶから! 部屋の隅で拗ねるのやめろ!な!?」

エルリ「!」

さてエルリさんの機嫌が直った(?)ところで会話スタートです!

”魔法の神”について

エルリ「で、何の話するんですか?魔法の話します?」

閻魔「じゃあそれで、いやところでお前何で”魔法の”神なんだ?リュッケって魔界に比べてそこまで魔術流行ってないだろ。」

エルリ「あっ、それは単に 宇宙=何かすごい=魔法! みたいな感じだと思います。」

閻魔「な、なるほど……?」

エルリ「地底の人たちは空が見えないから実感湧かないかもですけど、昼は見えなかったのに夜になると キラキラ光る星がたくさんあって、月は日毎に形を変え……ってロマンあるじゃないですか! たぶんその辺から”何か凄いもの、人類がたどり着けないもの”つまり”魔法っぽい”ってなったんじゃないかなーと思います! 後は単純に占星術のイメージとかからですかねー。」

閻魔「占星術ってあれだろ、星占い。地獄にも星占いくらいあるよ。ただ生憎ながら星空についてはあまり想像つかねぇな。 ノチならある程度分かってくれそうだけど。 でさ、その”魔法”とやらは魔界の”魔術”と同じってことか?」

エルリ「魔術だってよく分からないものですから一緒なんじゃないですか?」

閻魔「ふーん。(骨像がそれ聞いて何というやら。)」

骨像がそれ聞いて~
魔術は式と魔力で動かすもの。式が合っていてかつ魔力さえ持っていれば誰だって同じ魔術を使えるのが前提。 一方でエルリの魔法は式化できず、エルリ以外の人物は扱えない。よって、 エルリの”魔法”と魔界の”魔術”は同じと考えて良いものではない。

エルリさんは大の魔法好きで読書好き(そんなわけで骨像さんと話が合うらしいです)。 そして何より異常なまでのおしゃべり! せっかく魔法・魔術の話になったことですし、噂のマシンガントークを披露するのか……?と思いきや、 エルリさんには何か気がかりなことがある模様です。

本場の星占いをしよう

エルリ「普通にすっ飛ばしそうになりましたけど!地獄にも星占いってあったんですか!? 星見えないのに星占いですか!?何で!!!?」

閻魔「何でって聞かれても…占い師が死んで地獄にやってきて、広めたらしいとしか……。 『何か面白い占い』ってことで流行したらしいぜ。まぁあまりアテにするもんじゃないって イサが不満漏らしてるけど。」

エルリ「へぇぇ~~。じゃあ星の神による星占いやってみます?バリバリの本場の占いですよ?どうですか! えーっと、まず天女さんたちに連絡してー……もしもーし……あっどうもです、ちょっと魔法陣解放しますね!」

閻魔「べつに頼んでないんだけど……、というか随分大がかりだな!?まぁいいや。」

エルリ「開闢、八十の刻よりいます大帝よ、……えーっと、何とかの何とかをやらほにゃほにゃ……
もういいや!とりあえずこの人の運勢出して!―――出ました!」

閻魔「そんな適当にやって出るのかよ!?」

エルリ「魔法の神ですからね!?実は詠唱しなくてもいいんですけど!雰囲気がない!! 詠唱したほうがテンアゲですよ!!雰囲気大事なんですよ閻魔さん!!!
えーっと、この先は暫く安泰 ですって!良かったですね! ま、でも所詮ただの”占い”ですんで信じるか信じないかは貴方次第ッ!!」

閻魔「……は?エルリお前さっき”バリバリ本場の占い”って言ってたじゃん。 そんな『但し外れる場合もあります』って言って大丈夫なのか?」

エルリ「だって占いですもん!運命の神さまじゃないのでそこまで運命保証できません! あと、占いで運命がどうのこうの言っちゃったら、『魔法の神の分際で運命にまで干渉するか』と運命の神様に目つけられそうだし……。」

閻魔「やっぱりリュッケフロントの神って容赦ないところあるよな。」

リュッケフロントの神って容赦ない
第4回参照

「詠唱忘れました☆」

占いを楽しんだ後、困ったことに 「何だかもう話す事ない。」「骨像さん早く来て。」という変な空気が漂い始め、最後は雑談で締めることに。

エルリ「そういえば閻魔さん趣味ってあるんですか?」

閻魔「趣味?そういえばあまりないな。お前は……たくさんありそうだよなぁ。」

エルリ「空を見ること、魔法で遊ぶこと、本を読むこと、おしゃべりすること、 あとリュッケフロントの美味しいお店行ったり!あっあとまだ絵描くことも好きですし何かを追いかけることも好きですよ!」

閻魔「神様兼幽霊ライフめちゃくちゃエンジョイしてるな?」

エルリ「そうですよ!!せっかくお気楽不老健康ライフ手に入れたんですよ!遊ばないと!! ところで閻魔さん、地獄のオススメスイーツってなんですか?」

閻魔「……ロシアンルーレット式のシュークリームとか?(笑)」

エルリさん、ありがとうございました!この後しばらくしてから骨像さんが合流して3人でわいわいしてたようです。

次回更新は4月19日(木)を予定しています。
前回告知したように、次回以降更新する曜日が水曜から木曜に変わります。お間違えの無いように!

バックナンバー

シェアする