第6回

  • 更新日 : 2018/04/21

エイプリルフール記念企画のスペシャルトーク第6回目! 第6回目のゲストは……の予定でしたが、予想外の事態が発生したため、 第6回目の予定だったものは次回に回します。
何があったか……というと、ゲストと会話する予定の場所に幽霊が出ました。

閻魔「あんた何でここにいるんだ?そもそもあんた生きてるのか?死んでるのか?」

ここは流石十王というべきか、閻魔は非常に冷静。 ただ、閻魔が死んでいるか死んでいないかの区別がつかないとは一体……? これは後で理由が判明します。

???「どっちかしら。自分でもわからないの。
ところでここは何する場所かしら。」

閻魔「死んだかもすら覚えてないのかよ……。ここはテキトーに駄弁る場だよ。
そだ、折角だから何かしら話するか?って言ったって急には……」

???「いいわよ。

閻魔「いいのかよ。

という事で第6回ゲストが偶然居合わせた幽霊(?)に決まりました。

まずは自己紹介から

閻魔「あっそうそう、俺は閻魔だ。地獄で十王やってる。」

??「地獄?……うーん、やっぱり私亡くなってるのかも。 じゃなくて先に自己紹介。マノアよ。寝たきりの美女とか異端の女とか言われたっけ。 ちなみに魔族ね。」

閻魔「魔族か、んじゃ死んでるな。魔族は1人除いて全滅らしいからな。」

マノア「1人生きてるの?会ってみたい。」

閻魔「それは幽霊にしたって自殺行為だからやめときな。」

マノア「むぅ。でも、その魔族はどんな人?名前は……聞いてもわからないからいいわ。」

閻魔「周りもよく言ってるけど外見良い反面中身がアレだな……。短気すぎるというか、 自分の感情に素直すぎるというか。ちょっと失礼だけど、『魔族は容姿と性格が特徴的』って他の奴が言ってたのを 聞いたけどさ、本当に魔族ってそんな感じなのか?」

マノア「その人が誰かは知らないけど、まぁ全否定はできないかも……。 短気じゃなくて1つのことにしか目が向けられないというか……。私だって 大切なものになるとカッとなっちゃって殺したこともあるもの。 『殺すのはやめましょう』って言われてから抑えるようにはしてるけど、む、むずかしいわよね。 でも仕方ないじゃない許せないだもん……。」

閻魔「(抑えようっていう気があるだけ上等だよなぁ……。)
ちなみに殺した相手って身内?」

マノア「何でわかったの!?」

閻魔「何となくそんな気がしたから……?」

何となくそんな気がしたから
第3回にも似たような事例があったため。

外見。どことなく幻魔さんと似ています。(参考:第1回)

今の魔界について

マノア「ところで今の魔界はどんな感じなの?」

閻魔「どんな感じって……、地獄に比べると発展してる、としか言えないなぁ。 てか自分で歩いてないのか?せっかく幽霊になったんだし行けばいいんじゃねえの。」

マノア「発展してるの?良かった……。
確かに自分で歩いて見て回ればいいんだけど、ほら、最初に言ったように生きてるのか死んでるのか実感なかったから……。 もちろん行きたいところだってあるけど、誰にもバレたくないし、あと私、魔界のマップが全くわからないのよ……。」

閻魔「魔界って脇道多すぎるからな。もう少し区画整理しても良いと思うんだけど慣れれば歩けるらしいし、 今のところ魔界の奴ら困ってないっぽいから今後も整理されることなさそうだけどな。」

マノア「そうそう!それ。子供が迷う様子もなく細い道入って行くのには驚きものよね。 慣れってすごい。」

幻魔さんに比べればマノアさんはだいぶ穏やかな方のように感じられます(人を殺してはいますが……)。 我々は魔族を幻魔さんしか知らないため、もしかしたら魔族を誤解していたのかも?

マノア「そうそう、あと聞きたいんだけど魔界の医療とか衛生環境ってどうなったの? 私のときスラムのほうはめちゃくちゃだし、医療もひどい状態だったから。」

閻魔「衛生環境は知らないけど医療の面はすごいよ。新型ウイルスへの対処もめちゃくちゃ早いし。ま、上の奴が元医者なのが理由らしいけど。」

マノア「……それってヴァルガだったりする?」

閻魔「そうだけど……って何で知ってるんだ!?てかアイツ結構長生きだな!?」

マノア「知ってるに決まってるじゃない!これでも互いに愛し合った仲ですからね。 ……いや、私が一方的に愛してただけだったかも。でも、ヴァルガがやってくれたのね。そう……。」

閻魔「ヴァルガとの仲は聞かないけど、何だか嬉しいだけではないみたいだな。」

マノア「だって、それってつまりヴァルガが政治に関わったってことでしょ? 今どうなってるのかわからないけど、あの人は政治ができるほど強くない。 私の勝手な殺人を半泣きで止める人よ?政治なんてやったら絶対に心が壊れるもの。 ……でも嬉しいんだけどね。ううん、やっぱり辛いかな。わからない。」

閻魔「せっかく今また意志持ってるんだし、一回会ってみたらどうだ?」

マノア「それはしない。やっぱり私はここにいるべき人物じゃないから。 それに、もし今再会したらどんな反応すると思う?『どうして』『ごめんなさい』『早く私を見捨てて』って言われるのが目に見えてるしね。 ま、全部私を覚えていたらの話だけど。こんなこと言っておいてヴァルガが覚えてなかったら酷い妄想癖の持ち主だって笑ってね。」

閻魔「覚えてるんじゃないかな。たぶん。」

マノア「そう?嬉しい。いや、でもどうだろう。覚えてもらえるのは嬉しいけど、 私のせいでヴァルガが辛い思いをしてるんだったら早く忘れて欲しい。」

閻魔「はぁ。残念ながら俺にはよくわからないなぁ。」

マノア「そう……。面倒臭いでしょ? こういう葛藤って消えない癖にものすごい苦しいから厄介よね。 あなた十王なんでしょ?きっと長生きするのね。葛藤は持たないほうが辛くないわよ。 以上、面倒臭い幽霊からのアドバイス。ヴァルガのことと生き残りの魔族のこと、よろしくね。」

マノアさん、ありがとうございました! 閻魔がこの事をどこまで他人に話したかは不明です。

次回の更新は4月23日を予定しております。
日曜日ではなく月曜日です!お間違いのないように!

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